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「誰かの書いた物語を、自分なりに書き替える」

 そんな楽しくも挑戦的な企画が実現しました。そうして生まれたのが下の「WhiteCloth」霞降夜様から頂いた3つの書き下ろし短編と、MIYAKO書き下ろし短編、その対の作品です。どちらを先に読むかで感覚が違うかもしれません。4つのコラボ、是非読み比べてみてください。

霞さんside MIYAKOside
壱 切ない感じの悲恋もの
『色は匂へど。』 『ゑひもせすん』
弐 惰性でまわる日常的な中に見つけたちょっと素敵な話
『夜光星 −やこうせい−』 『スピカ』
参 最後アッ! とする話
『午前0時: 掃除婦と、術使いと、ガラスの宝珠』 『午前0時: 掃除婦と、術使いと、ガラスの宝珠』
肆 鮮烈な出会いと、えもいわれぬ余韻の残る別れ…のお話
『月映 −げつえい−』 『水鏡』


誰かが書いたものを自分が書き替えるという行為
そのときめきのなんと大きいことか
 NOVELS TOPの小枠だけでは説明しきれそうになかったので、このページを設けてみました。経緯なんてどうでもいいよって方は、とにかく本文と、コラボしてる作品(作品末にもリンクを貼っています)を是非お楽しみください。

 これは第2回アンケートで頂いたナイス企画「誰かの書いた物語を、自分なりに書き替える」というテーマを元に呼びかけを行ったところ、名乗りをあげてくださった素敵なお方、霞降夜様によって実現したコラボ企画です。霞様、そしてこの面白い企画を投げてくだすった方、この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 実施にあたって霞様とやりとりさせて頂いたところ、ありがたくも新規書き下ろしをしてくださる、おまけに3本も、さらにMIYAKOの希望を出してもいい、というとんでもなく「MOTTAINAI!」なご呈示を頂戴しまして、お出ししたのが上のからになります。
 お題を出すなんて初めてで、見ての通り本当に「なんだそりゃ」なむちゃくちゃな要望を出してしまったにも関わらず、霞さんはその通りのを、驚異的な早さで書いてくださいました!

 霞さんから頂いた3本は、拝見した時すぐに「この企画テーマにぴったりだな」と思いました。どれも、どういう風に自分なりに書き替えるか、とても難しいところであり、けれどやりがいのあるお話であると感じませんか? 全く別物にするのか、文体を変えるのか、はたまた時間軸をずらすのか。やり方は色々です。そして、出来上がった2つを見比べることによってもっと楽しめる、それが醍醐味でもあると思うのです。
 そういう意識をして書いてみたので、もしかすると私の書いたものは単品自体の面白味が欠けてしまっているかもしれません。そこのとこは技量のなさでご容赦を。ですから是非にも霞さんの側へ飛んで、私の足りない部分を補完してもらえればなあと思います。それにしても、この作業のなんと興奮したことか! わくわくして、気が逸って、勉強してるみたいに何度も読み直して行間を考えて……。元の作品を壊さないようにと思いつつも、どうしたら自分なりの癖のある書き方になるか夢中で夢中で、まるで恋にも似た胸騒ぎ……。
 なお、3本書いてしまったのはMIYAKOの勝手です。霞さん的には3本の内から1本選んでもらえばいいやと思われていたそうで、MIYAKOが突然3本も書くと言い出したから驚かれたようです(笑)

自分の書いた作品を誰かが書き替えるという行為
その衝撃のなんとものすごいことか
 さて、一方で、私ばかりがおねだりするのも申し訳ないので、かなり曖昧にですが「よろしければ、私も何か書き下ろさせて頂きます」と弱腰な提案をいたしまして。はっきり言って豪儀とは程遠い感じでしたよ。どう考えても「3本書きます」なんて言えませんでしたし。そしたら「もしヒットするのがあれば」なんて優しい励ましとともに以下のお題が届きました。

A)涙を流さずに泣くシーン、が印象的なお話
B)鮮烈な出会いと、えもいわれぬ余韻の残る別れ・・・のお話
C)夢中にひた走る人の輝き、をつづったお話


 私の出したのとは違いすぎる! そうですよね、こうでなくっちゃ書き辛いですよね。お題出すの上手だな! なのに私ときたら「最後アッ! とする」とかって。何それ?
 というわけで、私が選んだのはにあたる『B)鮮烈な出会いと、えもいわれぬ余韻の残る別れ・・・のお話』でした。このテーマにうまく添えたかわかりませんが、緊張感を持って書きました。ところがです。

実際に自分が体験するその瞬間まで、本当はそのすごさをわかっていなかった
 私はまだ本当の意味でこの企画のすごさを理解していなかったのです。というのも、私の書いたものの対の作品を見せて頂いた時のあの衝撃。あの震え。怯えにも似た感情。
 なんでしょう。自分が人様のを書いた時とは比べ物にならないほど怖かった。言ってしまえば楽しさなんてなくて、感想文とは全然違う、相手がどんな風に理解しどう捉えどういう世界を再構築されたのか、をまさに目の当たりにして、自分そのものを見せつけられた気がしたのです。
 先にも述べた通り、どう書き替えるかは作品次第その人次第。わかっていたはずなのにわかっていなかった。もしかするとこの企画は、失敗なのかもしれない。書いた私だけが興奮してしまうような、そんな企画なのかもしれない。
 書き手と読み手でこんなに企画への意識の離れたことってあるのでしょうか。そんな風にさえ感じました。それでも、読んで下さる方にもこの感覚を味わって頂ければと願ってしまいます。ほんの切れ端でも、一緒に感じて欲しい。だってこんな感動滅多にない。
 もちろん、私の側に今からでも参加してくださる方がおられれば、ご連絡ください。大歓迎です。

 皆様のお心に、少しでも残ることを願って。
2008.10.28 MIYAKO拝